蜂蜜専門店ドラート・京都西陣本店・神戸店の合同ブログです!お店の事、蜂蜜の話やイベント案内・スタッフの日々の出来事などを綴ります。


by doratokyotokobe
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
こんにちは。
蜂蜜専門店ドラート神戸より松浦 由紀です。

今回は、蜂蜜専門店ドラート神戸店のフェイスブック記事でも人気の高かった、
蜂蜜を入れて飲むことが多い紅茶にまつわるアレコレについてお送りします。
(神戸店のfacebookはコチラ https://www.facebook.com/doratokobe)

まずは、紅茶の最初のカップについて。

c0343501_18511312.png
このカップ&ソーサー。
現代私たちが見慣れているシルエット
とはちょっと違いますね。
そう、持ち手が無いんです。

かつて英国には、中国から
お茶とともに、このような
お茶を飲むための磁器が
輸入されました。

しかも当時の英国では、
熱いお茶をそのまま飲むのではなく、
ティーボウルと呼ばれたカップの
お茶を下皿に少しずつ移し、
その下皿に口を付けて飲んでいました。

高さがあるとはいえ、
平たいお皿ですから飲みにくそうですね。

でもこの飲み方は、
オランダ式喫茶として
ジェームズ2世の王妃メアリが広め、
当時の最先端とされました。



ティーカップに持ち手が付くのは、もっと後の世、
英国人の手でティーカップを作る技術が広まったころとされます。
色んなティーカップを選んで飲むのも楽しいですね。



さて、紅茶にはカップだけではなく、
茶葉をすくうスコップやミルクを混ぜるためのスプーン、
お砂糖をつまむトングや茶こしなど、小道具がいろいろあります。

当時、茶葉やお砂糖をすくうスプーンもとても高価で、
茶葉、砂糖は、女主人がカギ付きの棚や小箱にしまって管理していたそうです。
何せ、使い古しの茶葉を集めて売ったりする偽物が出回ったりするほど、
茶葉はもちろん、お砂糖も蜂蜜は当時は高級品。

そしてカップや小道具もステイタスを表すために競って誂えられることも増え、
高価な装飾のカップやソーサーも専用の別室に仕舞われていました。

後にここではティーケーキなど、お茶会専用の菓子などがつくられる部屋や、
使用人だけがお茶を楽しむ部屋などへ発展してゆく元になります。

下の画像は当時、紅茶が王室から上流階級へと流行が広がって行った頃の茶道具たち。
茶葉をすくう大きなスプーンやお砂糖をつかむトング、そして
ティファニー社による茶道具一式も食器でありながら芸術品。

この頃の紅茶にまつわるものは全て、茶葉も茶器もお砂糖も蜂蜜も何もかも、
全てステイタスシンボルであり、憧れのカルチャーだったのです。
c0343501_18535296.png


c0343501_18534491.png


さて、当時のスプーンのデザインには貝殻のモチーフがよく使われました。
これは、海を渡って届く茶葉とともに引き上げられる貝殻が、
異国情緒をさらに掻き立てるアイテムだったからだそう。
本物の貝殻もスプーンとして使われたそうです。

それほど、遠く海を渡ってやって来るお茶には異国のロマンが満ち溢れていたのですね。

もしこの先、どこかお茶会に招かれて、
このような貝殻モチーフの茶道具に出会ったら、
「オールドタイプの、伝統的なデザインだ!」と嬉しくなってしまうかも。

普段何気なく飲む紅茶という飲み物も、文化として考えた時、それは様々な歴史を経て今に至ります。
海を越えた冒険、上流階級の華やかな習慣や、女性主導のカルチャー、
革命ともいえるリプトン創始者の情熱、
そして中国と英国との悲しい戦争の一因ともなりました。

そんな紅茶にまつわるエトセトラ。
また機会があれば、蜂蜜と相性の良い紅茶や、紅茶にお勧めのお菓子や軽食など、
いろいろな紅茶のお話をいたしますね。
記事/神戸店 松浦 由紀
※一部、過去のフェイスブックにてご紹介したアーカイブ記事を使用しています。


[PR]
by doratokyotokobe | 2014-11-04 19:26 | 蜂蜜にまつわる歴史や物語たち。 | Comments(0)